インフルエンザの院内感染は防げないのか?

インフルエンザの院内感染で看護師5人、患者16人が感染して、
このうち二人が死亡したことが報告されました。

病院側の判断ではインフルエンザが原因ではなくて、
もともとのその患者さんの疾患が悪化したとの判断ですが、
詳細はカルテなどを見ないとわからないでしょうね。

ニュースは以下の通りです。

インフルエンザ院内感染で2人死亡…慈恵医大青戸病院

2月14日10時29分配信 読売新聞

東京慈恵会医科大学付属青戸病院(東京都葛飾区)内で1月中旬から、
患者と看護師計21人がインフルエンザに感染し、
患者2人が死亡していたことが13日、分かった。

 死亡した患者1人については、院内の感染対策指針で
推奨されている治療薬の予防投与が行われていなかった。

 同病院によると、院内で感染が広がり始めたのは1月17日。
今月6日までに、3病棟で患者16人、看護師5人が感染した。

 同病院の感染対策指針は、感染が確認された場合、
「同室患者については(特にハイリスク患者については)
抗インフルエンザ薬投与を考慮する」としている。

しかし、1月31日に発症が確認され、
今月2日に死亡した86歳の男性患者については、
同室の患者の感染が確認された後も
抗インフルエンザ薬は予防投与されなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070214-00000401-yom-soci


さて、このようなニュースが報道されると
なぜ決まりを守らないんだ!
と、声高に医療側を攻撃するケースが多いのですが、

これ、ほんとになんとも、一方的には判定できないのです。

タミフルは非常に効果的なインフルエンザ薬ですが、
最近の薬でもあり、基本的には腎臓で排泄されるので、
腎不全などの状況にある人に投与するのは
医師の判断によります。

今回なくなった方はすでにさまざまな薬剤を投与されていた方で、
これ以上薬剤の負荷をかけることが腎臓や心臓に危険だと
医師が判断すれば投与されません。

「薬の有効性が危険性を上回ると判断する場合のみ
 投与する」

と言う判断ですが、これはケースバイケースで一律には決められないのです。


これだけインフルエンザに対してみんなが神経質な国で、
抗インフルエンザ薬の投与はむしろ積極的に行われています。

その中であえて投与しなかったと言うのは
おそらく、今回は
投与しない方が良いだろうとの判断で投与されなかったのだ、

・・・・と、思うのですが。

真実はわかりませんが、私はこれに対して
いいとか悪いとか一方的なコメントはようしません。

歯切れ悪くてすみません。
情報の開示を待って判定されるべき出来事だと思います。



このことに触れているブログによっては

「どうして決められたことが守れないのだ
 金が惜しいのか」

などと書いている方もいらっしゃいますが、
勘違いなコメントだと思いますよ。

人間の身体や病気はパソコンのプログラムじゃないのです。
決められたことを守るだけの医療であれば、
むしろ恐ろしくて、そんな医療機関にはかかりたくありません。

お金が惜しいのか?
これもおおいなる勘違いです。
お金払うのは患者さんと国と雇用主です。

なるべくお金がかからない医療にしたい、
おそらく98%の医療従事者はそう思って働いていますよ。

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