インフルエンザの特効薬と異常行動について

インフルエンザの特効薬として脚光を浴びているタミフルですが、
怖いうわさもお聞きになったことがあると思います。

それは、小児がタミフルを飲んだ場合、異常行動を起こすことがある、
と言う可能性です。

これは2006年春までのデータでは14名ほど報告されていたと思います。
そのうち数名は高層階の自宅の窓から飛び降りる、
交通量の多い国道に突然飛び出すなどの行動を起こしています。

これはどうしてこんなことになったのか?
海外では事例はなかったのか?

これらは日本だけの事例ですが、実はタミフルは高額な薬であり、
小児にも使用されているのは日本だけなのです。
ですからこれに関しての治験は、しばらく待つしかありません。

タミフルと異常言動との関連について、タミフル販売元の中外製薬は

「タミフルと死亡例との間に明らかな関連があるとは考えていない」

とコメントしています。

厚生労働省も「タミフルの安全性に重大な懸念があるとは考えていない」
との見解をホームページ上に掲載しています。

このように、タミフルと異常言動の関連を否定するデータが発表される一方で、
異常言動の症例を経験した医師の論文発表や学会報告も複数件ありました。

その殆どは発熱した初日から2日目に集中しています。
この時期は急速な発熱や症状悪化が起こることから、
それが薬剤によるものか、インフルエンザの随伴症状なのかは
今のところ正確には、不明です。

今後の事例の蓄積と分析を待つと言うと、
みなさんはじりじりしたいらいらする状況かもしれませんが、

動物実験などではわからなかったし、
大人の知見でもわからなかった、
実際に小児数万人に使用して初めて報告された知見なのです。

(頻度的にも少ないのです。)

現実的な対応としては発熱の初日、2日目は患者一人にしないことが、
異常行動に伴うリスクを回避する事になります。

これについては研究の進行を待ってください。

なお、異常行動ですが、今のところそれによる事故死例以外では
一過性で、元に戻っているようです。
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